愛犬の口の中を覗いた時に歯茎が腫れていたら、なにか悪い病気かもしれないと不安になりますよね。歯肉炎や歯周病といった歯の病気が原因であることがほとんどですが、中には腫瘍や全身疾患が原因である可能性も考えられます。そのため、いち早く病気を発見することが大切です。
今回は、犬の歯茎が腫れているときに考えられる原因や予防法などについてご紹介します。当院で導入しているCT検査についてもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
■目次
1.犬の歯茎が腫れる主な原因
2.歯茎の腫れに伴う症状
3.家庭でできるケアと予防法
4.動物病院での診断と治療
5.CT検査でわかること
6.まとめ
犬の歯茎が腫れる主な原因
犬の歯茎が腫れている原因としては、以下のようなものが考えられます。
<歯肉炎>
歯茎(歯肉)に炎症が起こり、歯茎の腫れや出血などが見られます。
<歯周病>
歯茎だけでなく、炎症が歯周組織にまで及ぶことで起こります。歯茎の腫れや出血がひどくなり、重度になると歯が抜けたり顎の骨が溶けて折れてしまったりすることもあります。
<腫瘍>
口の中に腫瘍ができることによって、歯茎が腫れて見えることがあります。犬の口腔内腫瘍は、悪性の悪性黒色腫や扁平上皮癌、線維肉腫、良性の歯肉腫(エプーリス)が多く見られます。
<外傷>
外傷によって歯茎に傷ができたり歯が折れたりすることで炎症を起こし、歯茎が腫れることがあります。
<その他の全身疾患>
腎不全、糖尿病や免疫疾患といった全身疾患に罹ると、免疫力が下がって歯周病が起こりやすくなり、歯茎が腫れることがあります。
歯茎の腫れに伴う症状
歯茎の腫れに伴い、以下のような症状がよく見られます。
<口臭>
口から腐敗臭のような臭いがするようになり、次第に強くなっていきます。
<よだれの増加>
よだれの量が増え、口周りが汚れるようになります。
<歯茎からの出血>
最初は歯磨きをすると血が滲むようになり、進行すると歯と歯茎の間から出血が見られるようになります。
<口の中の痛み>
痛みから食欲が低下したり、食べ物をよく口からこぼしたりします。また、口周りを触られると嫌がり、攻撃的になることもあります。
<歯がグラグラする・歯が抜ける>
重度の場合は歯を支えることができなくなり、歯がグラグラして最終的には歯が抜けてしまいます。
家庭でできるケアと予防法
歯肉炎や歯周病を予防するためには、歯磨きが有効です。犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使って歯磨きができるように、歯が生え始めたら歯磨きトレーニングを始めましょう。
また、いち早く異常に気がつけるよう、日頃から歯や歯茎の状態をよく観察する習慣をつけておくとより安心です。
動物病院での診断と治療
まずは問診と身体検査を行い、症状や歯茎の状態を確認します。そして必要に応じて血液検査や画像検査(X線検査、エコー検査、CT検査)、病理検査などを行い、検査の結果をもとに診断をします。
治療法は検査の結果に応じて、薬物療法や外科手術などから選択します。例えば、歯周病であれば全身麻酔下での歯石除去や抜歯を行います。
CT検査でわかること
レントゲン検査やCT検査を行うことで、目では確認することが難しい骨や歯の根っこの状態を観察することができます。
ただし、レントゲン検査は二次元でしか撮影することができません。そのため、上下・左右の歯や骨が重なってしまい、細かい部分まで確認できないことがあります。
一方、CT検査は三次元で撮影することができるため、あらゆる角度から観察でき、より正確な検査が可能になります。さらに、レントゲン検査では確認できない血管などの様子までも確認することができます。
まとめ
歯茎の腫れは放置すると痛みから食欲が落ちたり、歯が抜け落ちてしまったりすることもあります。そのため、小さいうちから歯磨きの習慣をつけ、歯茎の健康を守りましょう。
ただし、どんなに気を付けていてもすべての病気を防げるわけではないため、定期的に動物病院で歯科健診を受けるようにしましょう。
当院ではより正確な診断ができるよう、CTを導入しています。
また、歯科健診も実施しておりますので、歯茎に関してお悩みやご不安がある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
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