柴犬は、凛とした表情と愛らしいしぐさが魅力的な日本犬です。一方で、警戒心の強さや繊細さがみられることもあり、性格や体質を理解したうえで接することが大切です。
また、柴犬では皮膚や目などの病気に注意が必要な傾向もあります。子犬のころからかかりつけの動物病院をもち、健康状態を継続的に確認することで、小さな変化にも気づきやすくなります。
今回は、柴犬を飼っている方や、これから迎える方に向けて、柴犬の性格や飼い方、日常のケア、注意したい病気などを解説します。

■目次
1.柴犬の性格と接し方
2.運動と暮らしやすい環境
3.食事と日常のお手入れ
4.柴犬で注意したい病気
5.健康診断と予防医療、避妊・去勢について
6.まとめ
柴犬の性格と接し方
柴犬は飼い主様への忠誠心が強く、自立心のある犬種といわれています。ただし、性格には個体差があり、人に甘えることが好きな犬もいれば、適度な距離を好む犬もいます。
警戒心が強い犬では、知らない人や犬、慣れない場所に不安を感じることもあります。そのため、子犬期からさまざまな音や人、環境に少しずつ慣らしていきましょう。ただし、無理に触れ合わせると怖い経験として残る場合があるため、犬の様子を見ながら進めることが大切です。
嫌がっているときに抱き上げたり、強く叱ったりするのではなく、できたことを褒めながら信頼関係を築いていきましょう。体や足先、口元、耳などに触れる練習をしておくと、日常のお手入れや動物病院での診察にも役立ちます。
運動と暮らしやすい環境
柴犬の健康維持のためには、毎日の生活に散歩や遊びを取り入れましょう。適切な運動量は年齢や体調によって異なるため、歩き方や疲れ方を確認しながら調整しましょう。においを嗅ぎながら歩く時間を取り入れると、気分転換にもつながります。
豊中市・吹田市では、夏に気温と湿度が高くなる日があります。暑い時期は早朝や日が沈んだ後に散歩を行い、出発前に地面の熱さを確認してください。散歩中に激しいパンティングをする、歩きたがらない、よだれが増えるなどの変化がみられた場合は、涼しい場所へ移動し、動物病院へ相談しましょう。
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また、室内ではフローリングにマットを敷くと、足腰への負担軽減につながります。安心して休めるケージやベッドを用意し、一人で落ち着ける場所も確保してあげてください。
食事と日常のお手入れ
食事は、年齢や体格、運動量、健康状態に合った総合栄養食を基本とします。柴犬は被毛で体形の変化が分かりにくいことがあるため、体重だけでなく、肋骨の触れやすさや腰のくびれも定期的に確認しましょう。
柴犬は、上毛と下毛をもつダブルコートの犬種です。特に換毛期は抜け毛が増えるため、こまめにブラッシングを行います。その際、皮膚の赤み、フケ、脱毛、湿疹などがないかも確認してください。
シャンプーのしすぎは皮膚の状態によって負担になることがあります。皮膚トラブルがある場合は、シャンプーの種類や頻度を獣医師に相談しましょう。
そのほかに、歯磨きや耳の確認、爪切りなども必要です。特に歯磨きは成犬になってから急に始めるのではなく、子犬期から口元に触れる練習を重ねることがポイントです。
柴犬で注意したい病気
柴犬で比較的みられやすい病気に加え、日常生活の中で注意したい体の変化には、次のようなものがあります。
<アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患>
柴犬は、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患がみられる犬種です。顔や耳、足先などを繰り返し掻く・舐める、皮膚が赤い、毛が抜けるなどの症状が表れます。かゆみを放置すると皮膚を傷つけたり、細菌感染を伴ったりすることがあるため、早めにご相談ください。
<緑内障などの目の病気>
緑内障は、眼圧の上昇によって目の痛みや視覚障害を引き起こす病気です。目が赤い、しょぼしょぼする、涙が増える、目が濁る、物にぶつかるなどの症状がみられます。急速に進行する場合があるため、目の異常に気づいたときは早めの受診が必要です。
<関節の病気>
膝蓋骨脱臼などの関節疾患がみられることもあります。後ろ足を浮かせる、スキップするように歩く、段差を嫌がるといった変化が受診の目安です。体重管理や滑りにくい床づくりも足腰のケアにつながります。
<シニア期の認知機能の変化>
高齢になると、夜鳴き、昼夜逆転、同じ場所を歩き続ける、狭い場所から出られないなどの変化が表れることがあります。加齢だけでなく、痛みや内臓疾患などが関係している可能性もあるため、気になる行動があればご相談ください。
健康診断と予防医療、避妊・去勢について
柴犬の健康を長く守るためには、日常のお手入れに加えて、健康診断や感染症予防などを計画的に行うことも大切です。また、子犬を迎えた際には、避妊・去勢手術について検討する機会もあります。それぞれの目的を理解し、年齢や生活環境に合った健康管理を行いましょう。
<定期的に健康状態を確認する>
元気や食欲があっても、見た目だけでは体の変化に気づきにくいことがあります。定期的に健康診断を受けることで、体重、皮膚、目、歯、関節などの状態を継続して確認できます。
特にシニア期には注意したい病気が増えるため、年齢やこれまでの病歴に応じて、血液検査や尿検査などの内容と受診頻度を獣医師に相談しましょう。
<生活環境に合わせて感染症や寄生虫の対策を行う>
健康診断とあわせて、混合ワクチンや狂犬病予防接種、フィラリア症、ノミ・マダニなどの予防も行います。必要な予防内容や時期は、年齢、体調、生活環境、散歩する場所などによって異なります。
柴犬は散歩中に草むらへ入ることもあるため、普段の過ごし方を獣医師に伝え、その犬に合った予防方法を相談することが大切です。
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<避妊・去勢手術は個別に検討する>
子犬を迎えたときには、避妊・去勢手術を受けるかどうかについても考えておきましょう。避妊・去勢手術には、望まない繁殖を防ぐほか、子宮蓄膿症や精巣腫瘍など、生殖器に関係する病気の予防につながる場合があります。
一方で、全身麻酔や手術に伴うリスクがあるほか、手術後は体重が増えやすくなります。手術の時期を一律に決めるのではなく、性別、年齢、体格、健康状態、今後の繁殖予定などを踏まえ、獣医師と相談しながら検討しましょう。
まとめ
柴犬と健やかに暮らすためには、性格を理解した接し方、適切な運動、食事管理、ブラッシングや歯磨きなどの日常ケアが大切です。また、皮膚のかゆみや目の異常、歩き方の変化など、柴犬で注意したい症状を知っておくと、早めの受診につながります。
当院では、子犬期の予防から成犬期の健康管理、シニア期の病気まで、年齢や体質に合わせた診療をご提案しています。豊中市・吹田市周辺で柴犬を迎える予定の方や、飼い方・健康面でお悩みの飼い主様は、どうぞお気軽にご相談ください。
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