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犬や猫の健康診断はなぜ必要?病気の早期発見につながる定期健診ガイド

「元気そうだから、健康診断はまだ受けなくても大丈夫」
「何か症状が表れてから動物病院へ行けばいいかな」

 

そのように考えている飼い主様も多いのではないでしょうか。

 

しかし、犬や猫は本能的に体調不良を隠す傾向があり、不調があっても普段と変わらないように見える場合があります。そのため、食欲や元気に大きな変化がないまま病気が進行し、症状が表れた頃には治療が必要な段階になっているケースも少なくありません。

 

健康診断は、病気を見つけるためだけのものではありません。現在の健康状態を確認し、その子にとっての正常な検査データを把握しておくことで、将来の小さな変化に気づきやすくなる大切な機会でもあります。

 

特にシニア期を迎えた犬や猫では、年齢とともに病気のリスクが高まります。定期的に健康状態を確認することで、早い段階から適切な対応につなげられる可能性があります。

 

今回は、犬や猫の健康診断が大切な理由やおすすめの受診頻度、健康診断で分かること、当院で実施している検査内容についてご紹介します。

 

 

■目次

1.犬や猫の健康診断が大切な理由とは?
2.健康診断で見つかることがある病気とは?
3.年齢によって変わる健康診断の頻度とチェックポイント
4.千里桃山台動物病院で行う健康診断の内容
5.健康診断で異常が見つかった場合はどうなる?
6.まとめ

犬や猫の健康診断が大切な理由とは?

犬や猫は、人と比べて早いスピードで年齢を重ねます。一般的に、犬や猫の1年は人間の約4〜7年に相当するといわれており、短期間でも体の状態が大きく変化することがあります。

 

そのため「去年は異常がなかったから今年も大丈夫」とは限りません。健康そうに見えていても、目に見えないところで病気が進行している場合があります。

 

また、腎臓病や心臓病、ホルモンの病気などは、初期には目立った症状が表れにくいことが少なくありません。食欲や元気があるように見えていても、血液検査や画像検査によって異常が見つかるケースもあります。

 

さらに、健康な時期から定期的に健康診断を受けておくと、その子本来の体質や検査データを把握しやすくなります

 

例えば、体重や血液検査の数値、心臓の状態などを継続的に記録しておくことで、わずかな変化にも気づきやすくなり、将来病気になった際の診断や治療にも役立ちます。

 

健康診断は「異常を探すための検査」だけではなく、「健康な状態を記録しておくための検査」という役割も担っています。

健康診断で見つかることがある病気とは?

犬や猫の病気の中には、初期段階ではほとんど症状が表れないものが少なくありません。

 

そのため、健康診断で行う身体検査や血液検査、レントゲン検査などによって初めて異常に気づくケースもあります。

 

ここでは、健康診断で早期発見につながる可能性がある代表的な病気をご紹介します。

 

<腎臓の働きの低下>

腎臓病は、特にシニアの猫で多く見られる病気です。

 

初期には食欲や元気にほとんど変化が見られない場合もありますが、病気が進行すると、水を飲む量や尿の量が増えたり、体重が減ったりすることがあります。

 

健康診断で血液検査などを行うことで、症状が表れる前に腎臓の異常に気づける可能性があります。

 

猫の慢性腎臓病についてより詳しく知りたい方はこちら

 

<心臓の病気>

心臓病も、初期には目立った症状がないことがあります。

 

健康診断では聴診によって心雑音が見つかったり、胸部レントゲン検査で心臓の大きさや肺の状態を確認したりすることで、異常が見つかる場合があります。

 

咳や呼吸の変化などの症状が表れる前に状態を把握できれば、治療や生活管理を早い段階から検討しやすくなります。

 

犬と猫の心筋症についてより詳しく知りたい方はこちら

 

<腫瘍性疾患>

腫瘍は、皮膚の表面にできるしこりだけではなく、お腹や胸の中など体の内部に発生することもあります。

 

身体検査で触知できるしこりが見つかる場合もあれば、画像検査によって初めて異常が確認されるケースもあります。

 

すべての腫瘍が悪性というわけではありませんが、早い段階で詳しく調べることで、治療方法の選択肢が広がる可能性があります。

 

犬と猫の腫瘍治療についてより詳しく知りたい方はこちら
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<歯周病>

歯周病は、犬や猫にとても多く見られる病気のひとつです。

 

口臭が気になる程度と思われがちですが、進行すると歯ぐきの炎症や歯のぐらつき、強い痛みにつながることがあります。

 

また、日常生活では口の中を詳しく確認する機会が少ないため、健康診断で口腔内をチェックして初めて異常が見つかる場合も少なくありません。

 

当院で行っている犬と猫の歯科治療についてより詳しく知りたい方はこちら
犬と猫の口臭と歯石除去(スケーリング)についてより詳しく知りたい方はこちら

 

<関節や筋肉のトラブル>

年齢を重ねると、関節や筋肉などにも少しずつ変化が表れます。

 

「以前より歩く速度が遅くなった」「段差を嫌がるようになった」といった変化は、加齢だけではなく関節疾患や整形外科疾患が関係している場合もあります。

 

健康診断では歩き方や姿勢、関節の動きなども確認し、必要に応じて画像検査を組み合わせながら原因を調べていきます。

 

犬や猫の関節炎についてより詳しく知りたい方はこちら
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年齢によって変わる健康診断の頻度とチェックポイント

犬や猫に必要な健康診断の内容や頻度は、年齢によって異なります。

 

子犬や子猫の頃は健やかな成長を確認することが目的となりますが、年齢を重ねるにつれて内臓の病気や加齢に伴う変化を早期に見つけることが重要になります。

 

愛犬や愛猫のライフステージに合わせて健康診断を受けることで、その時期に起こりやすい病気や体の変化を把握しやすくなります。

 

<子犬・子猫期(〜1歳)>

子犬・子猫の時期は、体が大きく成長する大切な時期です。

 

ワクチン接種や予防医療で通院する機会にあわせて健康診断を行うことで、体重の増え方や栄養状態、心音や関節の状態などを確認できます。

 

また、先天的な異常や成長過程で気になる変化がないかを確認することも、この時期の健康診断の大切な目的です。

 

子犬と子猫の健康診断・予防診療についてより詳しく知りたい方はこちら

 

<成犬・成猫期(1〜7歳)>

成犬・成猫になると、見た目は元気でも体の中では少しずつ変化が始まることがあります。

 

そのため、年に1回を目安に健康診断を受けることをおすすめしています。

 

身体検査に加えて血液検査や画像検査を組み合わせることで、腎臓や肝臓などの内臓の状態を確認したり、病気の早期発見につながったりする可能性があります。

 

さらに、毎年検査結果を比較することで、小さな変化にも気づきやすくなります。

 

<シニア期(7歳〜)>

犬や猫がシニア期を迎えると、加齢に伴う病気のリスクは高まります。

 

腎臓病や心臓病、腫瘍性疾患、ホルモン異常などは初期には症状が目立たないことも多く、気づいた時には病気が進行しているケースも少なくありません。

 

そのため、シニア期には半年に1回を目安に健康診断を受けることをおすすめしています。

 

定期的に体の状態を確認することで、小さな異常を早い段階で把握しやすくなり、必要に応じて治療や生活管理を始められる可能性があります。

 

また、前述したように犬や猫の1年は人間の約4〜7年に相当するといわれています。半年ごとの健康診断は、人に置き換えると数年ごとに健康診断を受けることに近い間隔となるため、年齢を重ねた犬や猫ほど定期的な健康チェックが重要です。

千里桃山台動物病院で行う健康診断の内容

「健康診断ではどのような検査をするのだろう」と不安に感じる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

 

当院では、犬や猫の年齢や体調、健康状態に合わせて、主に以下のような検査を実施しています。

 

<身体検査>

健康診断では、まず体重測定や体温測定、聴診、触診などを行い、全身の状態を確認します。

 

心音や呼吸音、お腹の状態、リンパ節の腫れ、皮膚や被毛、口の中などを丁寧に確認し、見た目だけでは分かりにくい異常がないかを調べます。

 

<血液検査>

血液検査では、腎臓や肝臓などの内臓の働きや貧血の有無、炎症の兆候などを確認します。

 

見た目には元気に過ごしていても、血液検査によって初めて異常が見つかる場合もあるため、健康状態を把握するうえで重要な検査のひとつです。

 

<胸部レントゲン検査>

胸部レントゲン検査では、心臓や肺の状態を画像で確認します。

 

心臓の大きさや肺の状態を評価することで、身体検査だけでは判断が難しい異常に気づける場合があります。

 

<必要に応じた精密検査>

身体検査や健康診断の結果からさらに詳しい検査が必要と判断した場合には、エコー検査やCT・MRIによる画像診断にも院内で対応しています。

 

検査結果を踏まえながら、その子にとって必要な追加検査をご提案し、原因の特定や治療方針の検討につなげています。

健康診断で異常が見つかった場合はどうなる?

健康診断で異常が見つかったと聞くと、「重い病気なのでは」と心配になる飼い主様もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、異常が見つかったからといって、すぐに重篤な病気と決まるわけではありません。

 

まずは追加の血液検査や画像検査などを行い、異常の原因や程度を詳しく確認していきます。その結果、経過観察で問題ない場合もあれば、生活習慣の見直しや治療を始めたほうがよいと判断される場合もあります。

 

早い段階で異常を把握できれば、治療方法の選択肢が広がる可能性があり、犬や猫への負担を抑えながら治療を進められるケースもあります。

 

当院では、必要に応じてCT・MRIなどの精密検査を院内で実施できる体制を整えています

 

犬と猫のCT・MRI検査についてより詳しく知りたい方はこちら

 

また、24時間の入院管理体制を備えているため、健康診断をきっかけに万が一、大きな病気が見つかった場合でも、状態に応じてスムーズに精密検査や入院治療へ移行できるよう努めています。

 

当院で実施している24時間体制のケアについてより詳しく知りたい方はこちら

まとめ

犬や猫の健康診断は、病気になってから受けるものではなく、健康なうちから現在の体の状態を確認するための大切な習慣です。

 

特にシニア期では、腎臓病や心臓病、腫瘍性疾患など、初期には症状が表れにくい病気が増えるため、半年に1回を目安に健康診断を受けることで、小さな変化にも気づきやすくなります。

 

また、健康な時期から継続して通院することで、その子本来の体質や検査データを把握しやすくなり、万が一病気が見つかった際にも、より適切な診断や治療につなげやすくなります。

 

「健康診断を受けたいけれど、何から始めればよいのか分からない」と感じている飼い主様も、まずはお気軽にご相談ください。

 

当院では、犬や猫の年齢や健康状態に合わせた健康診断をご提案し、大切なご家族がいつまでも健やかに過ごせるよう、地域のホームドクターとして長くサポートしてまいります。

 

 

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